大分を豊かにする、地域経済循環のお話。
大分を豊かにする、地域経済循環のお話。

「地産地消」の家づくりは、
なぜいいの?

 大分県はスギ丸太の生産量が全国第3位※3。
 この豊富な木材を使って地元で家を建てる「地産地消」には、どんなよさがあるのでしょうか。

 大分の木を使って県内で1,000万円の家を建てた場合、大分県内に約1,760万円分の経済波及効果が生まれることが、分かっています※4。

 これはどういうことかというと、家を建てた人が地元の工務店に支払った1,000万円は、大工などの職人さんや業者さん、製材所や運搬業の人、山で木を育てて伐採する山主さんなどに還っていきます。そしてその人たちが得た所得で、また、県内で買い物や食事などをすると、そのお店や会社にお金が流れる。その所得でまた新たな消費が生まれる。こうしてお金の流れがすべて県内で循環すると、経済効果が次々と県内に波及し、結果的に大分のみんなの生活がうるおう、というわけです。これを専門用語で「地域経済循環」といいます。
 これに対して、大分の木にこだわらずに家を建てると、使った1,000万円の経済波及効果は、わずか466万円しか生まれません。県外にお金が出てしまったためです。

 このように地産地消の家は、めぐりめぐって大分に住むみんなの暮らしを豊かにしてくれます。そんな家づくりができるのは、大分に木という豊富な資源があるからこそ。木だけでなく、大分には豊かな水産業や農業、そして、風光明媚な自然が観光資源にもなっています。この恵まれた財産を生かして、子どもたちの豊かな未来のために、地元の工務店での家づくりを考えてみませんか。

「地産地消」の家づくりは、なぜいいの?
「地産地消」の家づくりは、なぜいいの?
「地産地消」の家づくりは、なぜいいの?

大分の木を使うことで、
経済だけでなく大分の環境も循環します

 実は現在、大量生産された安価な輸入材の普及によって、大分で生産される「地域材」の利用が減少しています。このため大分の山に十分なお金が入らず、「植える→育てる→切る→使う→植える」という森のサイクルを守り続けることが、困難になっているのが現状です。その結果、山が荒れて大分の自然環境も循環できなくなってしまいます。大分の林業に携わる人たちの暮らしを支え、地域の山を守っていくためには、安易に輸入材を選ぶのでなく、大分の木を使うことが何よりも重要なのです。

 地域の山で伐採された木は建築資材や紙の原料などに使われ、そのお金もまた山の手入れを続けるための費用になります。

 外国から運ばれてくる輸入材と違って、地域材は輸送時に発生する二酸化炭素の排出量も大幅に少なく、地球温暖化防止にも貢献しています。

 地元の木を使って地元で家を建てることは、林業に携わる人たちを支え、地域の経済を循環させ、地域の山と街の自然環境を守ることにつながっているのです。

大分の木を使うことで、経済だけでなく大分の環境も循環します
山を守ることは、自然環境を守ること
山を守ることは、自然環境を守ること
※3
2022年 林野庁/森林・林業統計要覧2021
※4
2017年 三重大学大学院生物資源学研究科調べ

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